代表あいさつ

小型無人航空機(ドローン)の分野は、近年半導体部品の進歩とともに、めざましい発展を遂げました。ホビー用の空撮として始まった流行も、様々なセンサーやAIの技術により、安全性が飛躍的に向上し、産業利用の用途にも広がりつつあります。しかし、その普及とともに、事故の増加が見受けられます。そして、事故の調査をしますと、その多くが人為的なミスに起因することが分かっています。手軽さによって、機体性能や操縦技能の過信による事故や、安全装置が想定外の挙動をしないなどの証言が多く聞かれます。最先端の技術によって、手軽さを手に入れたドローンは、一方でそのAIをはじめとする技術の複雑さにより、利用者の理解を超え、事故を引き起こす可能性にもなるということです。

もはや趣味の範囲を超え、産業利用が始まり、撮影でも人や資産の近くを飛行するなど、ドローン活用は新しいステージに入りつつあります。

国際無人航空機協議会(IAU)では、その新しいステージに適応するために設立されました。

操縦技能の教育や機体の保守など、多面的に操縦者を支援し、業務の高度化や省人化など時代のニーズに寄り添いながら、国内外の団体と連携を深め、様々な産業分野への展開を推し進めて参ります。

一般社団法人 国際無人航空機協議会(IAU) 代表理事 舘 良太